リラの下落後、緩やかに回復を続けていますが、まだまだ物価安なトルコ。
旅をするなら今のうちです。
1年前、まだリラ下落前ですら1日1人当たり、平均10ユーロで50日間過ごした私たち。
移動も多めで費用が嵩んだため、1日10ユーロ以下に抑えるには食費を削るしかありませんでした。
滞在中数回の外食を除き、食生活は時にガマンすら強いられたことを覚えています。
今回は移動は控えめ。その分快適さと食生活の充実にフォーカスした 「のんびりプチ移住」をテーマに、1日1人当たり10ユーロ生活にチャレンジ。
条件としては
1日、1人当たり10ユーロ以内での生活が目標。1日10リラ×30日×2人というわけで、1ヶ月の総支出を600ユーロ以下に抑えれば成功。
住居・食・インターネット・水道光熱・移動・外食を全て含めた費用です。
(なぜユーロでやるのかというと、同居人がイタリア人だからです。彼は計算が得意ではなく、日本円で話すと混乱して会話が進まないのです。そのため向こうの通貨に合わせています)
日本でも、2人で暮らすなら部屋は1DKはほしいですよね。でも都市部なら家賃だけで7~10数万円てとこでしょうか。
トルコはヨーロッパに近いこともあり、物価が気になりますが、去年もできてリラ安の今年できないはずはない。
いざ、チャレンジです!
生活の拠点に選んだのは、Kemerという南の街。トルコの中でも比較的温暖な気候です。
9月くらいまではかなり暑いため、ヨーロッパやロシアからの旅行者が海水浴に訪れます。
今回ここを選んだ理由としては、
- 10月下旬からの滞在を予定していたので、なるべく暖かい土地が良かった。
- ローシーズンに入るため、静かなうえ宿泊費が抑えられると予想 (イスタンブールなどと違って、季節によりかなり観光客数の変動が大きいです)
- 去年訪れた際に目星をつけておいたアパートメントがある
- ボートで1時間のところに大きな街がある。Kemerという街そのものも利便性に関しては問題なし
行き方ですが、まずイスタンブールから国内線でアンタルヤ空港まで飛びます。
ペガサス航空なら1500円くらいでほぼ毎日就航しているので、バスよりずっといいですね。
入国審査通過後、国内線ターミナルへ移動。搭乗時間まで1時間ちょっとと短かったのですが、ラウンジで過ごします。
めちゃくちゃお腹空いてたし、喉も乾いていたので、助かりました。
ありがとうプライオリティパス。
アンタルヤまでは1時間ほどで到着。
ターンテーブルがサメ。
旅行者にとって、街への移動方法はタクシーかバスがほとんどなのですが、今回は長期滞在なので、「アンタルヤカード」を購入。
これは、去年旅行した際に余ったお金で買いました。空港のATMは手数料が半端なく高いので、日本で両替しておくか、両替所で必要最小限だけの両替にとどめておきましょう。
私はいつも、余った外貨は適当にまとめて保管しています。次回行くときに少額でも持っておくと便利です。
コインは重いのでお土産代わりに知人にあげたり、旅の途中で知り合った人と交換したり。
アンタルヤ空港から旧市街までの行き方
カレイチ (旧市街) から目的地のケメルまではボート。バスもありますが、時間がかかるので今回はボート。
バスで行く場合、バスターミナルもしくは、最寄りのバス停まで市バスで行き、乗り換える必要があります。どちらもアンタルヤ中心部から徒歩でいくのは厳しい (4km以上) です。
料金は市バス2.4リラ (アンタルヤカードのみ使用可) +ミニバス9リラです。
ボートなら、カレイチ近くの港から出ています。
このメモがチケット・・・。
料金は去年と変わらず1人15リラ。トルコ人はたぶん10リラなんだろうと思いますが、確認はしていません。
10時発とおもっていたら11時だったので、時間つぶしにカレイチ市内をぶらぶら。
去年滞在したときにお気に入りだったブッフェレストラン (写真左) に来てみました。
残念ながら閉店してしまったようです。
ガッカリして立ち止まると、4頭の大型犬が一斉に二コラを取り囲みました。
トルコでは多くの場合、犬や猫が寄ってくるのは食べ物やナデナデを期待しているから。怖くありません。
トルコでは、自治体や保護団体による犬や猫のワクチン接種や不妊去勢手術が行われ、街の人々が餌をあげています。なので大声で吠えるような犬は少なく、人懐こいです。
そんなこんなで無事、Kemerに到着。そして今回のチャレンジ内容をもう一度。
一ヶ月一人当たり300ユーロで過ごす (全部コミコミ)。
今まで私たちは2人で旅したどの国でも一ヶ月300ユーロ以内で過ごしてきました。
でもそれはタイなど、特に物価の安い国々でのこと。私1人でヨーロッパを旅したときは、その倍以上使っていたと思います。
先ほど書いた通り、トルコはEU加盟を目指す国であり、地理的にもヨーロッパに近いです。
東南アジアから世界一周を始めた人が、物価の上昇を意識し始めるのがイラン、特に実感するのがその先のトルコだと聞きます。
トルコで1ヶ月300ユーロ生活は無理でしょうとほとんどの人から言われます。感覚的にはほぼヨーロッパですからね。
でもよく考えると、1ユーロ130円だとして、39,000円。2人で78,000円も使える。いけるのではないか。
冒頭にあった「目星を付けている宿」というのは、サービスアパートメントのこと。
家具付きアパートに、定期的にハウスキーピングが入るタイプのお部屋です。
お金をあまりかけずに滞在するには自炊が欠かせません。
実はもっと素敵なホテルもあるのですが、今回はキッチンが付いていることが絶対条件というわけでここに決定。
去年内覧させてもらったお部屋がかなりいい感じだったので、初めから長期滞在割引してもらえるか交渉するつもりでした。
得意の (?) 交渉術により、一ヶ月200ユーロという格安料金で成立。
一泊7ユーロ以下です。
ブッキングサイトではローシーズンでも12ユーロで出ているので、かなり割引いてもらったと思います。
そのお部屋がこちら
あ、これは違います。実は、到着した日に満室だったため、オーナーの知り合いのホテルを紹介されたのです。
お友達料金で50リラにしてもらいました。ダブルルームで1000円くらいなので、これでもまぁ、悪くないです。シンプルですが十分快適。
ただ、キッチンが無かったのでこの日の夕食は外食になりました。これも一ヶ月300ユーロの中に入りますが、仕方ないです。
で、翌日予定通り、一ヶ月予約をしていたアパートメントにチェックイン。
ちょうどお掃除をしてくれているところでした。
12時に来るように言われていましたが早めに着いてしまい、少し待った後お部屋に通されました。
玄関入ってすぐキッチン。冷蔵庫はもちろん、食器や調理器具も完備ですぐに調理が可能です。これも去年チェック済み。
キッチンの逆側がリビングスペース。カウチが2台あり、どちらもベッドにできるタイプです。
ベッドルーム。シングルが2台。至ってシンプルな部屋です。
ワードローブとドレッサーもありました。快適に過ごせそうです。
この部屋しか空いていなかったので、最初の数日はガマンしましたが、北東で日当たりが悪く、どうにも寒かったので、空き次第部屋を移れるようにお願いしました。
夏ならむしろこちらの部屋の方が快適そう。スイミングプール側に面していて、歩行者と目が合うこともありません。10月下旬は寒く感じました。
その後、移動したお部屋がこちら。
赤いカウチベッドが3台。以前の部屋より広く、5人くらいまでの家族連れが利用できそうです。こちらは本来、料金が高いのですが、長期割引なので追加料金なし。
リビング&キッチンスペースが広くなった以外は同様の造りです。
ベッドルーム
バスルームはかなり小さいのと、お湯の温度調節ができないのがやや不満ではありますが許容範囲。
前の部屋は一切日が当たらなかったのですが、こちらは午後になると西日が少し差します。
嬉しいことにバジルがいっぱい。パスタやスープにたっぷり使わせてもらいました。
晴れた日は山がよく見えます。
向かいに見えるCANER HOTELは、去年泊まった宿。
こちらのArda Apartment が満室だったので仕方なくあちらにしたのですが、シンプルながら日当たりもよく、プールが貸し切り状態で料金も1泊60リラと安かったので良かったです。
一度、日本人らしき自転車旅人がチェックインしていたのを見かけました。
朝日に照らされて真っ赤に染まる山が綺麗です。寒かったので部屋の中から撮りました。
固定費を安くすることが節約の近道です。今回、無理かとも思える料金交渉を快く受け入れてくれたのは、Arda Apartment のオーナー。
宿泊費には、水道・光熱・インターネット・定期的なハウスキーピングが込みになっています。
なので、それらすべて合わせた費用が200ユーロです。安い、安すぎる。ネットも無制限だし、快適な滞在になりそうです。
交通費は、アンタルヤに行き来するときにやフェリーを使う以外はすべて徒歩。どこまでも歩きます。知り合いがいないので交際費もゼロ。
あと削れるところと言ったら食費しかありません。当然、外食は高くつくので自炊メインになります。
でも、ガマンしすぎて美味しくないものを食べたり、ひもじい思いをするのはコリゴリなので、無理せず食事を楽しめる範囲で節約します。
自炊をするには買い物できる場所の確保が不可欠です。
トルコにはいくつかのスーパーマーケットチェーンがあり、店舗数が多いので郊外に行かなければ買い物に困ることはないと思います。
こちらはA101というスーパーマーケット。
お掃除セットがあったので買おうか迷いましたが、プラゴミ削減のためパス。後にバケツやスポンジは代替品が見つかりました。数ヶ月しか使わないのにもったいないですしね。
スプレッド系も色々。
スーパーマーケットに巣蜜がありました。日本ではお取り寄せ食品なのに。しかも安い。260円くらいでした。
ケメルのスーパーマーケットでは、A101でのみ見つけることができました。気に入ったので何度もリピ。
こちらは?OK。ショックと読みます。品揃え、値段ともにA101とそれほど変わらず。
BIM。上記の2店より、やや安い印象。ほとんどは同価格ですが、何度も通っていると「あ、ちょっと安い」って思う商品が見つかります。
安いと言っても誤差の範囲なので、近い方で買っちゃうこともあります。
MIGROS。生鮮食品は上記3店より品質が良い印象。その分高いです。お酒やちょっとお高めのおやつなど、贅沢品を買う場合はMIGROSがおすすめ。
野菜の見た目もきれいなので、日本人向や欧米人には喜ばれるようです。
たまにこんなおばけ野菜もあります。分かりやすいようにサングラスを置いていますが、直径40~50㎝くらいあります。
量り売りのナッツなど、ちょっと高級めな食品も。
乳製品もMIGROSは種類が豊富
素焼きの容器に入ったヨーグルトに惹かれます。
私たちはのみませんが、酒類も揃っています。トルコはイスラム教にしては飲酒に寛大な国です。
この店舗だけですが、猫の餌が置かれています。
このほかにも商店街、道端、公園周辺などに餌が置かれています。
猫も丸々太ってきれいな毛並み。鶏もそこら中で放し飼いですが、猫が襲うことはまずありません。
野性味ゼロ。完全に飼いならされた動物たちを間近に見られます。
Carrefour。カルフールと読みます。フランスのスーパーマーケットチェーンです。日本でも店舗展開していましたが、イオンに売却して撤退。
フランスの店舗と比べてかなりコンパクトですが生鮮食品など他店にないラインナップが期待できます。値段は比較的高いかな?という感じです。
どうしても魚が食べたかったので、冷凍ですがフィレを購入。トルコは豚肉がほぼ手に入りません。レパートリーが減ってしばらくすると飽きてくるので、魚があると助かります。
A101、?OK、BIMは値段・品揃えともにほぼ同じ。商品によってBIMがほんの少し安く、バゲットは大きいことに気付きました。
あと、パンにハズレが少ない気がします (A101と?OKはたまにパサパサしている) 。
A101は広告の品がお得。?OKは品質がやや落ちる印象ですが、ここにしかない商品もあるのと一番近いので、急ぎの時はたまに行きます。
野菜の質が揃っているのはMIGROS。?OKの野菜は安いですが腐りかけが多いのでNG。
MIGROSやCarrefour は魚など、他の3店にはない品揃えがあり、やや高級志向という印象です。
このほかに、私たちが週に一度の楽しみにしているローカルマーケットがあります。
月曜になると朝から晩まで野菜や果物が並びます。場所は、BIM前の駐車場。
ザクロや柿も
ザクロや柿も
値段はほとんどが1㎏当たりで表記されています。欲しい分だけ袋に入れて計量してもらいます。中途半端な重さのときは、キリのいいところまで勝手に足されます。
キリよくならない時は、そこら辺にあるお野菜を入れられたりして、なんだか楽しいです。
マーケットの女性は伝統的な服装をしていることが多いです。ヒジャブと呼ばれるスカーフに、お尻を隠す上着 (暑い日はベスト) を羽織っています。
けっこう巨大野菜が多い。
キャベツも小さいのを探すのに苦労します。色々な種類の野菜を買うと使い切れないので、次第に買わなくなりました。
巣蜜も売っています。
瓶詰めの蜂蜜が光に当たってきれいです。その向こうに卵やチーズ屋さんもいます。よく見るとトラックに積んだまま売られていますね。
ローカルマーケットで売られている卵は、スーパーのオーガニック卵より安くて大きい。ばら売りしてくれるとあって重宝しています。
オーガニックでない卵はスーパーでとても安く買えます。
でも、どちらも日本と比べたらずいぶんや安いので、トルコではオーガニックのみを買っています。
1個が0.9リラ、毎週10個買っています。10個で190円くらいかな?日本で普通の卵を買うくらいの値段で、より大きく健康な卵が手に入ります。
いつもこのおばちゃんのところで買っています。
10個を持参した容器に入れて、個数を確認してもらおうとするのですが、うなずきながら胸に手を当てて、確認はしません。
信じてるから大丈夫よと言ってくれているのだと理解して、次からは見せずにそのまま支払っています。
杓子定規でないところもマーケットが好きな理由のひとつ。
スパイスや木の実も。
これも、容器を持って行けばゴミが出なくていいですね。
大好物のアボカドもあります。週に一度なので、まとめ買いをするしかないんですが、考えて買わないと傷んでしまいます。
私たちの真のお目当ては魚。
トルコ以外で私はみたことがないのですが、エラをめくって新鮮さをアピールしています。イスタンブールでもやっていたので、トルコではどこでもやっているようです。
蟹は調理しにくそうなのでパス。
種類によってキロ当たりの値段が違いますので、ひとつひとつ計量してもらい、予算に合うものを買います。やっぱりサーモンは高い。
買うと、裏の人が内蔵やウロコを取ってくれます。「フィレ」と頼めばぶつ切りにもしてくれるので調理がしやすいです。
手前にあるサバみたいなのが調理しやすそうなのでお買い上げ。イワシは気になりながらいつも買わずにいます。
毎週この魚+もう一尾を買います。買ったその日は刺身で、翌日は加熱して頂きます。
この魚がサバに似ているので、アニサキスという内臓を食い破りかねない寄生虫の存在が否定できず、ちょっと心配。
加熱すれば安心なんですが、せっかくの新鮮な魚なので刺身で。
魚屋のおじさんたちも、私たちがまさか生で食べるとは思っていないだろうなぁ。でも内蔵食い破られるってどれくらい痛いんだろ・・。
野菜もたっぷりキロ買い。
ビニール袋は持参します。卵はヨーグルトの空き容器に入れると割れの心配がなくそのまま保管できて便利。
きゅうりは洗ってお皿に置いておき、おやつにパクパク。手前のピーマンらしきものは、細かいおつりの代わり。
ねぎはクリームチーズの空き容器に小分け保存。冷凍しておくとお味噌汁などに使いたい時にさっと出せて便利です。
魚50~60リラ+卵9リラ+野菜&果物15リラ前後+チーズ20リラ (隔週で購入) くらいが普段買う量です。
月曜にある程度まとめ買いして足りない分をスーパーで買い足します。
マーケットもお店によって値段が違うので、値段と質を見ながらコスパの良いものを選んでいますが、わずかな差なので、いいものを買うようにしています。
ヨーグルトはコスパの良い1500gの大サイズ。
アイラン(トルコのヨーグルトドリンク)を手作りしてコストとプラゴミ削減に取り組んでいたのですが、寒くなってアイラン作りをやめ、ヨーグルトそのものを買わなくなりました。
トルコは、パスタが500gで1,35リラ (30円弱) と激安なので、主食にはもってこいです。
スパゲッティ、フジッリ、マカロニどれも同じ価格。
パンも、シンプルなバゲットならたったの1リラ。2人で食べても余るくらいの大きさなのでコスパは抜群です。
米は、日本と比べたらもちろん安いのですが、幅があり、安いものはルーマニア産でした。小石が混ざっていたりと質は良くなさそうです。
その他、今回の節約チャレンジを大いに助けてくれたのがこれ。
通りや空き地にはオレンジやミカンなどがたくさん生っています。
11~12月は、あちこちの木にこのレベルで実っています。
こっちももぎ放題です。地元の人も、実り過ぎてもはや掃除に困るレベル。
バッグいっぱいに収穫したあと、部屋で生絞りオレンジジュースを堪能しました。
このほかにも、レモン、ゴーヤ、アボカドまでわんさか生っているエリアを見つけたので、ウォーキングも兼ねて数日に一度取りに行きました。
知っている人も多いと思いますが、ゴーヤは完熟すると鮮やかな黄色になり、種の周りの真っ赤な部分は甘い果実のような味がします。ので、ほったらかされていたゴーヤをいくつかお持ち帰り。
食べられる部分はわずかですが、体にも良さそう。
ちなみに黄色の部分は苦くて食べられませんでした。緑色のときより苦みは強くなります。加熱してもムダでした(笑)。
これは収穫のほんの一部。
他にもグレープフルーツや唐辛子などを道端から。
無農薬レモンと巣蜜で作ったホットハニーレモン。日本で作ろうとすれば超贅沢な組み合わせですが、トルコならわずか数円で作れてしまいます。
節約しながら美味しくて体にいいものを食べるというのも、今回のテーマのひとつですからね。
そしてそして、1ヶ月が経過したこの日。使った合計額の計算をしてみました。
初日に予定外の外食を余儀なくされて出費がかさみましたが、どうせ行きたいと思っていたお店だったのでノープロブレム。
費用は全て二人分です。
家賃・・・200ユーロ
アンタルヤへの交通費・・・5.5ユーロ (36リラ)
外食費・・・13ユーロ (85リラ)
食費・・・171ユーロ (1114リラ)
≒390ユーロという結果でした!!
1人分195ユーロ。なんと、一人300ユーロどころか、200ユーロもいってない。
1日1人当たりの目標額10ユーロに対し、6.5ユーロしか使っていない計算です。日本円に換算すると835円です。
すごい、すごすぎるぞトルコ。
もう一度言います。
家具付き1DKの部屋に住んで
週に一回ハウスキーピングしてもらって
水道光熱費インターネット使い放題で
その日獲れた魚が週一回のペースで買えて
もぎたてフルーツが無料で食べ放題で
アボカドはとろけるように甘くてジューシーで
生絞りオレンジジュースや巣蜜のはちみつレモンが飲めて
外食は2回だけですが
食後のコーヒー&おやつ (1日4回) を欠かしたことはありません。
これで1日1人835円。
1ヶ月の総生活費、>2人で約50,000円。
どうです?住みたくなりませんか?
あ、デメリットもいくつか挙げておきます。
- 豚肉が食べられない (乾燥肉はMIGROSなど、一部スーパーで手に入る)
- お酒は安くない (日本と比べると特に高くもない)
- お祈りを知らせる放送が一日5回聞こえてくる (慣れれば気にならない)
どれも宗教的なことですね。でも、トルコは比較的オープンな国なので、お酒も普通に飲めるし、服装に気を遣う必要もありません。
同居人にも聞いてみましたが、これと言って無いそうです。
個人的には食べ物に少し飽きたかな。醤油や味噌、ごま油などが近所で買えたらしばらくは大丈夫かもしれません。
あまり外出しない人ならインターネットもつながるし、静かなので快適です。
成功の秘訣
- アパートメントを月単位で借り、料金交渉をした
- 自炊メインに、ローカルマーケットをうまく利用した
- タバコ・お酒・ギャンブルはやらない
- 自然の恵みをフル活用して健康的な食生活
今回、アパートメントタイプの部屋を格安で借りられたのは大きかったです。
1泊当たり850円くらいですからね。この水準の料金でダブルルームを探すのは難しいと思います。
世界でも特に物価の安いタイやインドくらいでしか見つからないんじゃないでしょうか。
それらの国ですら、この料金ならキッチン無し、シェアバスルームは当たり前。
下手すると窓が無い、前の宿泊客からシーツ替えてない、隙間から虫が入りまくり、ネズミが出る、鍵が壊れているとか問題だらけの可能性も。
トルコは、全体的に宿のコスパが高いのがいいですね。
日本だと2000~3000円だとドミトリーかカプセルホテルですが、トルコなら割とちゃんとしたホテル。
5000円出したら、ビーチリゾートホテルで3食ブッフェっていうのもありました。Sideっていう街です。
今後物価が爆上がりする可能性があるので、長期的な移住には不安がありますが、ビザ無しで滞在できる3ヶ月くらいのプチ移住にはいいと思います。特に今は。
お金に余裕があるなら、別荘感覚でアパートメントを3ヶ月借りて、ヨーロッパにちょこちょこ出かけてもいいですね。
アンタルヤからロンドンまで直行便片道5000円台からあるので、国内旅行感覚でふらっと周遊できちゃいます。
こんな感じであと1ヶ月半、トルコで過ごします。
その後インドで2ヶ月、そして半年ぶりの日本です。帰国したらちょこっとリゾバで稼いで、また旅に出ます。