GW。世間の人たちがどこへ出かけようかと楽しく計画を立て、待ちに待っている連休。
私は伊香保温泉にいました。
伊香保は、草津、四万と共に上州三名湯のひとつとして数えられ、中でも誉れ高い名湯として知られる温泉街です。
4月の上旬、私は箱根強羅でのリゾバ中。延長も検討しつつも、GWのみの仕事をネットで探していました。
超短期でリゾバできるのは、GWか年末年始くらいで、できるだけ多くの施設で働きたいと考えている私には、外せない時期でもあります。
このGWを今年の締めにし、あとは海外で過ごそうと決めていたこともあり、できれば成田or羽田から遠くない関東で探し、もし見つからなければ、強羅延長もしくはGW前に渡航のつもりでした。
派遣会社で比較検討したところ、やはりグッドマンが時給が良いようで、今回はグッドマンの求人の中から決めることにしました。
いくつか候補があったのですが、こちらに決めた理由としては、
- 以前から伊香保に興味があった
- 時給が比較的高かった
- 交通費全額支給
- 中2日の休日あり
- 休日を含め食事3食無料
- 制服支給なので、持参するものが特にない
以上です。
短期なので、パンプスなど用意しなくて良いのはありがたいです。
ただ、こちらの勤務地では、色々と誤算が・・・
まず、現地に到着し、部屋に案内されると、誰かの荷物。
案内する人が部屋を間違えたのかと思いきや、なんとまさかの相部屋。
個室と聞いていたはずが、2間の和室に3人で寝泊まりしなければなりませんでした。
今回は男性1人、女性3人の採用だったので、男性スタッフは個室でした。
同室の二人に確認しても、個室と聞いていたとのことだったので、現場マネージャーに聞いてみると、
「客室が満室の状態で個室は無理です (寮は旧客室とのこと。かなり古びて壁や天井の染みがひどく、おまけに窓から見える景色はボロボロの階段。) 。こちらから個室だという話は一切していません」
との返答。
さらに、4/29~5/5の赴任期間と、何度も派遣会社の担当さんと確認し合ったにも関わらず、7日まで働けるんですよね?と聞かれ・・・
私が5日までである旨伝えると、派遣会社からのFAXを見せてきたりと強気の現場マネージャーでした。
さらに仕事内容。
仲居での募集でしたが、一日8時間勤務の内、3時間は客室清掃。
トイレ掃除まであります。
新築に近いトイレならまだしも、清潔感とは無縁の古くて汚いトイレ・・・見るのも嫌なくらいで、よくここを客室に使うなーと思ったほどでした。
掃除の仕方も決められていますが、もしすべての旅館がこのような清掃方法なのであれば、もう利用したくないと思うほどでした (苦笑) 。
来てしまった以上は仕方ないと思い、楽しむことにしました。
旅館から支給される食事3食に加え、間食用に食パンやバケット、チーズ、マーガリン、ジャムなどが用意されており、さらに包丁やIHコンロといった調理器具も新品を揃えてありました。
このほかに、卵と牛乳を買ってもらい、フレンチトーストやプリン、ラスクなどを手作り。
3人で楽しい休憩時間を過ごしました。
休日は、バスで草津まで出かける予定でしたが、雨のため断念。
草津の湯畑。
その日は部屋に引きこもり、休憩時間に近所を散策することにしました。
まずは伊香保神社。
GWらしくなかなかの賑わいでした。
もっとも有名な石段街。昭和レトロな風景が続きます。
お天気のいい日は山もくっきりと見えます。
小径に入るとカフェもあります。
なぜか至る所に射撃場があります。
石段街とは逆方向に来ました。
河鹿橋を過ぎると、
飲泉所があります。
水と書いてある方はただの水です。
あまり美味しく感じませんでした。
温泉の方は、ものすごい鉄の味がして、錆のようなにおいがしばらく口に残りました。
それをすすぐための水だと思います。
伊香保温泉には、二つの源泉があり、ひとつは「黄金の湯」。元々は無色透明ですが、お湯の中に含まれる鉄分が空気に触れて酸化するため茶褐色になります。
そのため黄金の湯と呼ばれるようになったのだそうです。古くから湯治湯として親しまれ、血行を促し体を芯から温めるので、子宝の湯として特に女性から人気を集めていました。
やわらかなお湯で刺激が少ないため、子供からお年寄りまで安心して入ることができます。
もうひとつの源泉は「白銀の湯」と呼ばれ、疲労回復や健康増進、病後の回復に良いとされています。
こちらは平成になってから湧き出るようになったもので、空気に触れても変色せず、無色透明のままです。
黄金の湯に対し、白銀の湯と呼ばれるようになりました。
飲泉所にあったのは、鉄の匂いがしたので、間違いなく「黄金の湯」。
そのすぐ先に、露天風呂があり、そちらも「黄金の湯」を厳選とする、昔ながらの伊香保のお湯です。
露店風呂の入浴料は500円。タオルなどはすべて持参。
洗い場やシャワーはなく、かけ湯をして浸かるだけなので、注意。
私が勤務していたのは、白銀の湯を源泉とする温泉旅館です。
スタッフは入り放題でした。
今回は、今まで体験したことのなかった清掃の仕事が含まれていました。
旅館の裏側方の仕事を体験できる貴重な機会だったと思います。
何事も経験ですからね。とは言え、もうやりたくない仕事でもあります (笑) 。
勤務地:伊香保温泉
時給:1250円
勤務時間:午前3時間、午後5時間の計8時間
勤務期間:7日 内2日は休日
勤務最終日の翌日、宿を出た私は、いつものようにヒッチハイクをしようと思いました。
伊香保温泉から新宿までは直行の高速バスが出ているのですが、今回は利用しませんでした。
というのも、
- ちょうどいい時間のバスが無かった
- GWのUターンラッシュで、高速の上り線がひどく渋滞していた
- 水沢に寄ってうどんを食べたかった
などの理由があったからです。
宿を出る直前に、ずっと持っていた大学ノートをなくしていたことに気づきました。
ここへ来る道中、ヒッチハイクで乗せてくださった方の車内に置き忘れてしまったのです。
ちょうど英語の勉強をしていたコピー用紙が2枚あったので、その裏面に地名を書くことができました。
紙がペラペラだったのと、雨が降りそうだったので、クリアファイルに挟み、車を待ちました。
あまり交通量の多くない道でしたので、車が来るまでは歩き続けることにしました。
数台にスルーされたあと、お弁当屋さんの車が会釈をして通り過ぎて行きました。
会釈は、乗せてあげられなくてごめんなさいの意味です。こちらも会釈を返し、再度歩き始めます。
その直後、雨がぱらつき始めました。
クリアファイルで頭を覆いながら歩いていると、先ほどのお弁当屋さんの車が。
わざわざ戻ってきてくれました。
水沢と書かれた文字に対し、「水沢のどこに行きたいの?」と聞いてくれました。
うどん街と答えると、「配達に数件回るけど、それでもいいなら乗せてくよ」と。
もちろん無問題なので、乗せて頂きました。
水沢うどん街までは、車で5分ほどでした。
バスでも9分だから、そう遠くなかったみたいです。
実は、雨というのは乗せてもらう確率が高まるので、実は味方なのです。
ただ、ずぶ濡れだとシートを濡らして迷惑をかけてしまうので、雨宿りするなど、服や荷物を濡らさない配慮を。
水沢には、本当にたくさんのうどん屋さんがあるのですが、どうにも決めかねていたので、お弁当屋さんにおすすめを聞いてみました。
気になっている数件を上げて、この中でおすすめは?と聞くと、そのうちの一軒がお弁当屋さんのお得意先でした。
「やっぱりひいきしてここかな」と言われたのは「水香苑」。
ごまつゆは、水沢うどん独特のものらしく、とても気になっていました。
ちょうど配達があるとのことだったので、水香苑で降ろしてもらうことにしました。
到着すると、私が自分の荷物を降ろしている間にお弁当屋さんはさっと配達を済ませ、ついでに私のことも話してくれたようでした。
店内に入ると、お店の方から「ヒッチハイクで来たんですか」と驚かれ、こんにゃくの田楽をごちそうしてもらいました。
お味噌がとっても甘くて、ペロッと頂きました。
それからざるうどんを注文。
すごくつるつるしていて、ほどよいコシが良かったです。ごまつゆもしつこくなく、あっさりと頂けました。
水沢うどんも食べられて、大満足の私は、再びヒッチハイク。今度は高崎駅が目的地です。
うどん街のようす。反対側にもうどん屋さんがずらりと並んでいます。
写真を撮りつつ、車が停まりやすそうな場所に移動しつつ10分くらい待っていると、50代くらいの女性が私を呼んでくれました。
私の後ろにある空きスペースに停め、待ってくれていました。
女性は山登りの帰りらしく、装備を助手席に置いていました。色々な話をしましたが、とてもアクティブな方のようです。
それでもヒッチハイカーを乗せるのは初めてで、「なんで乗せたんだろう」と何度か言っていました(笑)。
高崎駅までは行けないけど、ひとつ手前の駅ならということだったので、駅前で降ろしてもらい、高崎駅まで電車で向かいました。
高崎駅から新宿までは湘南ライナーを使えば2000円ほどで行けます。小田原駅までも乗り換えなしで行くことができます。
買い物をする予定の新宿で降り、久しぶりに都会のカフェでお茶をすると、日本にいる実感がわきます。
5ヶ月くらい日本にはいたのですが、ずっと田舎暮らしだったので。
夜になったので、成田空港へ向かい、早朝の便に備えてのんびりします。
沖縄でトランジットついでに友人たちと再会し、タイへ向かいます!
帰国は11月予定です!
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