ロシアのモスクワから夜行列車でサンクトペテルブルクへと向かった私。
到着は、まだ通勤客の多い朝の時間帯でした。
予約していたゲストハウスに荷物を下ろし、行ってみたい場所をピックアップ。
サンクトペテルブルクでの観光の目玉は、エルミタージュ美術館。
世界三大美術館であり、かつ世界三大宮殿のひとつに数えられる美術館。
ヨーロッパ各地、およびロシア国内から収集された一流の芸術品はもちろん、元は宮殿として使われていたその建物内では、他の美術館には無い優雅な時間を楽しむことができます。
館内は大層広く、簡単に見て回っても5~6時間はかかると聞いていたので、午前中のなるべく早い時間に入場。
もちろん腹ごしらえはばっちり、水分補給もできるようお水持参で臨みました。
宮殿広場
宮殿広場へとつながる道。大きな門が連なっています。
宮殿広場全体。めちゃくちゃ広いです。
門をくぐるとそこには、、
エルミタージュ美術館。
まずは外観のパノラマ。
横幅がありすぎてパノラマでないと撮れないほど。
否が応でも期待が高まります。
近付いてみます。圧巻の大きさです。
引きで撮ろうとすると、この巨大な塔が立ちはだかります。
全体を撮るのであれば、逆側のネヴァ川から。望遠性能の良いカメラだと、5棟から成る宮殿群がきれいに撮影できます。私もこの角度からですが、きっちり納めました。
きれいで景観が良く、のんびり過ごすにはよさそうな場所です。
宮殿広場に戻ります。
中世の衣装を着た人達がいます。写真を撮るとお金を撮られるに違いないので、建物を撮るついでにこっそりレンズに収めてみました。
エルミタール美術館館内へ
満を持して入場。
チケットは、入口近くにある券売機で購入。入場時にバーコード部分をリーダーにかざして入ります。
最初に目に飛び込んできたのはシャンデリア。
純白とゴールド。神々しいまでの美しさです。
広間。
玉座。
ため息がでるほどゴージャスです。このスペースだけで私の部屋くらいかということは、考えないようにしなければ・・・。
建物があの大きさなので、廊下も当然長いです。これでもほんの一部。
階段も広いです。
この階段の真ん中だけを、ゆっくりした足取りで歩く王族の人たちをしばし想像。
王目線。
脇道的な廊下。
脇道が多いので、すべての通路を通ったか、もはや分からなくなりました。
フロアマップは手元にあるのですが、とにかく迷いやすいのでご注意。
迷ったら、一度大広間へ出るなどした方が無難です。
こんな感じの小広間も多数。そしていちいち豪華。
そしてまたシャンデリア~。
首が疲れるのも忘れて見惚れました。
観光客は多いです。入場までにちょっと並びましたしね。
背後にはもっとたくさんのシャンデリアが。
あの角のベランダからこの部屋を一望してみたい。
繊細なオブジェ。やっぱり純金製なのでしょうか。
シャンデリアだけでいくつあるんだ、このお屋敷。
すごーいと心の中で連発しています。
鏡一枚でも装飾がすごいですね。
図書室。
階段も狭く、全体的に小ぢんまりしています。王族に仕える人達が利用していた部屋なのでしょうね。
味があっていい雰囲気。
ここがもっとも閑散としていましたが、庶民の私にはとても落ち着く空間でした。
王族の人たちが使用していた家具も展示されています。
中世のドレスを着て、ここに座っているロシアのお姫様を想像。
凝りに凝った装飾。床のデザインまで一筋縄ではいかない凝りよう。
比較的素朴に見える二人掛けチェアとティーテーブル。
なんだかんだ言ってこういうシンプルなのが座り心地いいんだよね、とか考えてしまう私はやっぱり庶民。
またも美しいシャンデリア。
談話スペースでしょうか。
上品な井戸端会議が開かれていそうですね。
間違っても「~ざます」とか言わなそう。
ピアノもシンプルとは対極。ひとつひとつが富の象徴なんですね。
この足元にいるのは奴隷だと思われます。
その時代のミニチュアでしょうか。
その時代のナイトたち。
ナイトを率いていたであろう人の肖像画。
色々な人の肖像画がありました。
ベネチアを描いたもの。この美術館は、イタリア芸術が一番の目玉。ダヴィンチを始めとする有名画家の作品が数多く展示されています。
躍動感がすごくて個人的に気に入った絵画。
光がどうしても反射してきれいに正面から撮れなかったのが残念です。
素材が象牙だったか大理石だったか忘れてしまったのですが、細かい彫刻が目を引きました。
千手観音像のような物も。
ヨーロッパだけでなく極東や中央アジア、エジプトなどから運び込まれたものも展示しています。
強大な勢力を誇ったロシア帝国ですからね。略奪品の数も半端じゃありません。
これが何だったのか思い出せません。水瓶なのか、フルーツ皿なのか、はたまた別の用途のものなのか・・・。
それにしても展示品の幅が広い。この建物自体ももちろんそのひとつ。右を見ても左を見ても、目の保養になります。
雪ソリです。冬場は王様はこれでお出かけしたんでしょうか。なにせロシアですからね。
建物の中からの景色。ネヴァ川が見えます。
川を眺めるロシア人女性。横顔のシルエットがサマになります。
宮殿広場も見えます。
バルコニーにも出られました。ちょっと休憩。美術館だからお天気は関係ないと思っていたけど、晴れてくれてよかった。青空がきれい。
館内に戻ります。
ロフトからの室内。手すりがクロスになっています。敬虔なクリスチャンが多いロシア。
天井まで細かな装飾。
美しいですね・・・。
別のエリアに来ました。
彫刻ゾーンです。
やはり天井は高い。
イルカに乗った少年。
天井が彫刻ではなくペインティングになりました。
凝った装飾はありませんが、これはこれで可愛らしくていいですね。
歩いていたらまた豪華なシャンデリア室に。
ポップな置き型シャンデリアまで。
目についた綺麗なものを片っ端から撮影します。
廊下は続くよどこまでも。
あぁこの階段も素敵だったなぁ。
ただでさえ高い天井の、さらに吹き抜けというか突き抜けですね。
ひとつ前の写真の上部。下から上まで見るので、首の運動になります。
身だしなみセット。耳かきや爪やすりも2つずつあるように見えるのですが、左右で使い分けしていたのでしょうか。
もう、贅沢すぎて目がチカチカしてきました。
バックパックに入る荷物だけで生きているホームレス風味の私には、こんな暮らしがかつてあったことが信じられません。
まさにピンキリ、雲泥の差、月とスッポンです。
でも夢のような時間でした。
広すぎて、見逃してしまったエリアもあったかもしれません。
たった1日でエルミタージュ美術館を隅々までじっくり鑑賞するのは不可能だと実感しました。
これから行かれる方は、前以て見たい作品をピックアップしておいて、効率よくまわれるようルートを決めておくといいと思います。
スケジュールが限られている方は特に。
貧乏バックパッカーですが、たまには芸術鑑賞もいいですね!