これまでも何度かパスタ料理をご紹介しましたが、イタリアで暮らす以上、パスタなしの生活はほぼ考えられません。
日に最低でも1食、下手すれば3食ともパスタが出てきます。
イタリア人にとってのパスタは、私たち日本人にとっての白米のような、日々の食事に欠かせないものです。
レストランでコース料理を注文すると、アンティパスト (前菜) が出て、プリモピアット (1皿目) 、セコンド (2皿目) 、デザート、カフェと続きます。
このプリモピアットとして提供されるのがパスタです (お店によってラザニアやリゾットを選べる場合もあります) 。
ちなみに二コラの実家にお邪魔すると、いつもランチをごちそうになるのですが、まずパスタを頂き、そのあとお肉やお魚のお料理が出てきます。
お家でもレストランでも、パスタは定番中の定番。
そんなイタリアのソウルフードとも言うべきパスタを、今日は一から作ってみることにしました。
先日、チャパティを作ったときと同じ小麦粉。
‘0’は、粉の細かさを表しています。
こちらに、セモリナ粉 (写真上) を一定の割合で混ぜて作ります。
持ち運びの衝撃で袋に穴が空いていました・・・。
細かいことは気にせず、まずは計量。
小麦粉、セモリナ粉、卵、オリーブオイル、塩を混ぜ、捏ねていきます。
こねこね・・・・
まとまってきました。さらに投げたり叩いたりしてみます。
心なしか苦悶の表情を浮かべているように見えます。
なのでこれくらいにしときます。
パスタマシンの目盛りを一番厚い1に合わせます。
希望の薄さになるまで、焦らず一目盛りずつずらしながら伸ばしていくのがコツ。
私は、一目盛りにつき2回通します。
一気に薄く伸ばそうとすると生地に負担がかかるからです。
これはパン屋さんでクロワッサン職人として働いていた頃のテクニック。
クロワッサンは特に、間にバターシートが入るため、少しずつ伸ばすのが鉄則。
一気に伸ばすとバターが割れてしまい、きれいな層ができないのです。
パスタは生地だけで、やり直しもきくのでクロワッサンほど神経質になる必要はありません。
それでも目盛りを飛ばして一気に伸ばすと生地の端っこが割れたりします。
少しずつ、少しずつ。
伸ばしていきます。
希望の薄さになったら、生地を細くカットするローラーに通します。
写真奥が生地を薄く伸ばすローラー。ここで麺の厚みを決めます。
真ん中がタリアテッレという太めのパスタを作るローラー。
手前は普通のスパゲッティの太さにカットできるローラーです。
やっぱり、好物のタリアテッレにしました。
スパゲッティは初心者にはハードルが高そうでしたしね。
くっつかないように打ち粉をします。
打ち粉が少ないとベタベタくっついて茹でるときに扱いづらいし、かと言って多すぎると茹で汁がドロドロになってしまいます。
いただきもののお野菜がたくさんあったのでカポナータ風のパスタにしました。
クリームを加えてチーズを卸すと、具材が野菜だけでもガッツリ系になります。
これをまとめて作り、乾燥させて保存できるかを試したのですが、触るたびにポロポロ崩れて短くなってしまいました。
見た目も食感も良くなかったです。
好物のジェノベーゼ (バジリコと松の実、チーズのソース) のパスタもイマイチ・・・・
生麺の良さを失ってしまいましたね。
改良あるのみです。