カッパドキアと言えば気球で奇岩群を遊覧するアクティビティが有名ですよね。というか、観光客のほとんどがそれを目的にやってきます。
ただ、料金がちょいとお高め・・・。
日本の旅行代理店から予約すると1万数千円かかります。
ところが今はトルコの観光客激減と、気球ツアー催行会社の増加に伴い、価格競争が過熱しています。
通りにある代理店的な所に行くと、頼んでもいないのに「通常€120ですが、特別ディスカウントで€65です!」と大幅値下げしてくれます。
実際、高級ホテルの宿泊客がホテルに手配を頼むと€110~120を提示されるのですが、直接ツアー会社で交渉すれば最高€60まで下がります。
こちらで知り合った人の宿泊先でも、€120と提示されていたようなので、よそでは65だよと教えてあげました。
彼らはオーナーと交渉し、€65にディスカウントしてもらったと喜んでいました。
同じ気球に乗り合わせた人同士で確認し合うと、支払った額が全員バラバラだったりするみたいです。
今のところ、私の知る限り最安は€60なので、宿で予約してもらう場合も「別のところで€60だった」と言ってみるといいかもしれません。
「じゃあそっちで予約していいよ」となっちゃうかもですが、カッパドキアのオーナーたちもみんな最安値を知ってるわけだし、少しはコミッションもらえるからたぶんいけるはず。笑
いけなかったら直接ツアー会社を訪ねてみてください。
気球ツアーは、夜明けのカッパドキアを遊覧しますので、朝は早起きする必要があります。
ピックアップの人が5時くらいに部屋をノックしに来ますので、車に乗り込みツアー事務所へ向かいます。
どうでもいいですが、ピックアップの際に料金を支払うシステムの場合、予約代金の安い人から順に迎えに来ます。
€70で予約した人が、他の人が€60しか払っていないところを見てしまうとトラブルになりますからね。
まずは車でツアー会社の事務所に到着。事務所でパンケーキとコーヒー程度の軽い朝食を済ませ、安全についての指導のあと、気球に乗り込みます。
気球ツアーが終わったら、スパークリングワインでお祝い。飛行証明書をもらって宿まで送り届けてもらいます。
※格安ツアー会社では、朝食とスパークリングワインを省くことでコスト削減を図る場合がありますので内容を確認しましょう。また、ひとつのワゴンにたくさんの人を詰め込む会社もいますので、最大人数は要確認です。
ツアー会社によっても、最高5人までしか載せない、みたいなのを売り文句にしていたりしますので、好みで申し込みましょう。
「ウチは一度も事故を起こしたことがない」とか言われたりしましたが、それは当たり前だろ。
実際、私たちはツアーを予約しなかったのですが、調べたところによるとこんな流れです。
貧乏なのでせっかくですが、今回はパスしました。でも次回はぜひ乗ってみたいと思いました。
冬に行って雪景色のカッパドキアを楽しみたいと思っています。
気球ツアー見物はだれでもできます。展望台に登れば間近で見られるし、展望台から離れたところなら他の見物人がいないのでゆっくり見ることができます。
私たちは12日間の滞在だったので、その内の2日だけ早起きして見に行きました。
私たちの滞在していた部屋のベランダ (通路) からも一部見ることができ、とても楽しめました。
場所はこの辺り。サンライズポイント周辺ならどこでも見られます。
夜明け前から人が同じ方向に登っていくので付いて行けば確実。
到着するとすでに離陸の用意が始まっています。
ガスバーナーで気球内の空気を温めている音が聞こえます。
この距離から見ると気球がロウソクの灯くらいに小さく見え、とても幻想的です。
まだ太陽は奇岩群の向こう側。
ガスバーナーの灯が点いては消えます。駐車してある車はツアー会社のものでしょうか。
朝晩はカッパドキアはどこも冷えるのですが、展望台周辺は特に風が強く、昨日まで8月だったとは思えない寒さです。
夏でもダウンジャケット一枚あると安心です。
寒さに震えながらも幻想的な美しさに目を奪われます。
そうこうしているうちに上がり始めた気球がちらほら見えます。
瞬きを繰り返しながらふわりと浮き上がる気球たち。
おお・・・・・・・
これは・・・・・・
そこへもうひとつの感動がやってきました。カッパドキアから見るご来光です。うわーーーこれは最高だ。
気が付くと逆側の街の方にもたくさん。
街を見下ろしながら西の方へ進む気球たち
ギョレメの西にあるネブシェヒルがうっすらとピンク色に染まってきました。
ピンク色がその面積を広げ、街の様子がよりはっきりと見えてきました。
気球が見下ろす街はまだ眠りから覚めていません。
窓の朝日が反射してキラキラしています。
こうして見ると、けっこう岩壁に接近しているのが分かります。
かなりスリリングですが、操縦の腕が問われますね。
私たちが立っている辺りにも光が広がってきました。
やわらかな曲線にやさしい光が染み込んでいくようです。
太陽がさらに顔を出します。カッパドキアの夜明けです。
ひとつだけ他の気球と離れて浮かぶ、トルコの国旗を背負った気球。
けっこう気球のデザインを見るのも楽しくて
気球ツアー会社の宣伝だったり (岩場の下の方から出てきたので、気球の中がのぞけました!)
気球ツアー会社の宣伝だったり (岩場の下の方から出てきたので、気球の中がのぞけました!)
ただひたすら可愛いものだったりします。
これは中国のものでしょうか、漢字で書いてありました。
ネブシェヒルの何かに反射する光もより強く。もうすっかり夜が明けました。
身体にもようやく温もりが感じられ始めました。
気球はけっこう近くを飛んでくるものもあります。
ギョレメ周辺からネブシェヒル上空を重点的に飛んでいるようですが、最後まであまり上がらなかったものもありました。
夜明けのだいぶ前から飛んでいるものや、明ける頃にやっと浮かび始めるものと、タイミングもそれぞれです。
数が多いからぶつからないようにそれぞれが調整しているんでしょうか。
これでも多いかと思いましたが、観光客がテロの影響で減ってしまう前はこの数倍飛んでいたんだとか。
見物人たちが帰る頃もまだたくさん飛んでいました。
ローシーズンだと、気球に乗り込む人の数が少なく (通常10人程度) 、ゆったり楽しめますが、他に飛んでいる気球も少ないため、たくさんの気球を期待して来る方にとっては、あまりフォトジェニックに映らないかもしれません。
あと、風が強いと中止になります。ほとんどのツアー会社では3回まで延期し、それでも飛べなければ返金という対処をしているようですが、旅程によっては3日も待てない場合がありますのでその点は相談で。
日程には余裕を持たせて、滞在の始めの方に予約を入れておくとより確実ですね。
おまけ
別日に撮った写真を載せておきます。
寝坊して展望台まで登る時間と気力がなかったので、下の方から見物したのですが、こちらもきれいでした。
このシルエット、まるでファンタジーの世界ですね。
朝日の美しさも、なんだか違って見えます。
ネブシェヒルはすでに夜明け。白い街は赤い光を浴びてピンク色に染まっています。
明るめで撮影。
実際はまだ暗いです。
はいきたご来光!ネブシェヒルより一足遅い夜明け。
見上げた展望台はこの日も賑わっていました。