出典:http://www.nadagogo.ne.jp/brewery/
先日の御影郷、魚崎郷に続いて、本日は西郷の「沢の鶴資料館」へ行ってきました。
沢の鶴資料館へは、阪神電車「大石駅」から歩いて10分ぐらいです。
大石駅は各停しか停まりません。魚崎郷の最寄り駅阪神電車「魚崎駅」から神戸三宮方面へ4駅です。
大石駅を下車すると、そのまま南下するだけなので、迷うことはありません。ブラブラお散歩気分で歩きます。
西郷には、金盃酒造、富久娘酒造がありますが、見学できる施設があるのは沢の鶴酒造の「沢の鶴資料館」だけです。
周りに観光できる所もないので、御影郷や魚崎郷にある酒蔵に寄ってから沢の鶴資料館へ行くのがお勧めのルートです。
沢の鶴資料館
〒657-0852
兵庫県神戸市灘区大石南町1丁目29番1号
TEL :078-882-7788
http://www.sawanotsuru.co.jp/site/company/siryokan/
江戸時代末期に建造され170年以上の歳月を経てきたと考えられる大石蔵を、酒造りの文化を広め、後世に伝えることを願って資料館として公開したのが「昔の酒蔵」沢の鶴資料館です。
こちらの資料館は残念ながら震災で一度建物が全壊したようです。
その後再建され、現在では兵庫県が指定する重要有形民俗文化財になり、多くの人に親しまれているとの事。
確かに立派な建物ですよね。江戸時代末期の蔵を利用しているそうですよ。
重厚な入り口をはいるとすぐに係りの人がいるので、パンフレットを受け取りましょう。
2階建ての建物の中は、昔ながらのお酒造りを工程に沿って見学できるようになっています。
1階には「洗米・蒸米」コーナー、「もろみ仕込」コーナー、「上槽」コーナーがあります。
この「槽場(ふなば)」と呼ばれている「醪(もろみ)から酒を搾りとる作業場」は大変珍しい地下構造になっているそうです。
なんでも発掘調査で発見されたのだとか。
そのままの状態で保存されているんですね。
順路に従ってどんどん進んで行くと、仕込で使われた仕込用桶、酒槽(さかぶね)と搾ったお酒を受ける垂壷(たれつぼ)など、貴重な資料が数多く展示されています。
2階へ上ると「もと仕込」コーナー、「麹づくり」コーナーがあります。
こちらでは酵母を育てるのに使われたもと桶などの道具類やお酒を運んだ「樽廻船」などの和船の模型が見学できます。
すごいリアルな模型でした。こうやって酒樽を積んで運んでいたんですね。なんだか感動しました。
2階の奥には、麹造りに使われた「麹室(こうじむろ)」という部屋を見学できます。
たまにテレビでお酒造りの工程を見ることがありますが、昔から同じ手法で作られているんですね。
「蒸米を室に入れてから40時間、昔の人たちは不眠不休で作業した」と伝わっているそうです。こんな狭い部屋で湿度もあるだろうし、すごい重労働だったのかなと想像してしまいます。大変な作業だったんだろうなぁ。
昔のお酒のラベルが展示されていました。昭和な感じがたまらないですね。
比較的コンパクトな施設なので、見学時間も30分程で回れました。
2階の奥には外へ出る階段があって、資料館の隣にある「沢の鶴ミュージアムショップ」に繋がっています。
ミュージアムショップでは、お酒を中心としたお土産が販売されています。
一応順路に沿って歩くと最後にミュージアムショップに着きますが、資料館を見学しなくても、外からでも入れました。
こちらも資料館と同様に比較的コンパクトですね。お酒はもちろんですが、日本酒に関連した商品を購入することができます。
お待ちかねの試飲コーナーです。
この日の試飲は「本醸造生原酒」と「古酒仕込み梅酒」の2種類でした。
「本醸造生原酒」は、ミュージアムショップのみの限定商品でみなさん結構買われていました。やっぱり限定には弱いですよね。笑
個人的には、「古酒仕込み梅酒」の方が好みでした。まろやかで飲みやすい!女性は梅酒好きですよね。
この日はランナーさんの集団に遭遇。マラニックでしょうか。みなさんリュックを背負って走って来られたんですね。
しっかり試飲されていましたけど、その後も走って移動。さすが強い。笑
意外にみなさんから人気があったのが、こちらの奈良漬です。
瓜、西瓜、胡瓜、守口大根、千成なすの5種類ありました。
お酒屋さんの奈良漬なだけあって、美味しい美味しいと大評判!
さすが最低1年寝かせただけあって、たっぷりと旨味が浸み込んでいるんですね。
奈良漬って美味しいんですね。初めて知った気がします。お酒のお供にされるのかみなさん購入されていました。
ショップの方も丁寧に商品説明されていて、みなさん熱心に聞いていました。
もちろんお土産もたくさん購入。テンション上がりました~
神戸灘の酒蔵巡り。沢の鶴資料館も楽しめました。満足満足です。
こちらだけであれば半日でも十分でしたが、他の酒蔵もまわるなら1日酒蔵巡りにあててもいいと思います。
ぜひお気に入りの日本酒を見つけてみてくださいね!