JRから毎年春・夏・冬に発売される青春18きっぷ。2014年の増税以降、お値段は11,850円です。
このきっぷって、名前からして若者向けって感じがしますが、一応書いておきます。
18きっぷは誰でも買えます。
私も三十路ですが買えました!「おいくつですか?」なんて聞かれることは絶対にありません。もちろん人に譲渡しても問題なし。
誰でも使え、日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席およびBRT(JRバス)、JR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷでして。
1枚のきっぷで、例えばこのような使い方ができます。
- 一人で5日間連続の旅行または5回に分けての日帰り旅行
- 5人グループでの日帰り旅行
- 3人グループでの日帰り旅行+2人での日帰り旅行
5回分で11850円なので1回あたり2370円です。
1日乗り放題で2370円。
私の場合、自宅の最寄り駅から隣県まで行って帰るだけでも5000円かかるので、かなりお得です。
5回分と言っても、回数券のようにきっぷが5枚あるわけではないのでご注意を。
1枚のきっぷに5回分のスタンプが押されますので、使い切るまで無くさないようにしましょう。
複数人で同時に使う場合は、全員が全行程同じ駅で乗降する必要があります。
きっぷは1枚しか無いので分けて使うことができません。
別々の駅から乗り合わせるなら、待ち合わせ前と解散後の電車代が必要になります。
今回、私は5回分全てを1人で使う予定です。むしろ5回分で足りるかな・・・足りなければもう一枚買おうと思っています。
春・夏・冬、年3回の発売期間・利用期間はそれぞれ以下の通りです。
春季用
発売期間:2018年2月20日(火)~2018年3月31日(土)
利用期間:2018年3月1日(木)~2018年4月10日(火)
夏季用
発売期間:2018年7月1日(日)~2018年8月31日(金)
利用期間:2018年7月20日(金)~2018年9月10日(月)
冬季用
発売期間:2018年12月1日(土)~2018年12月31日(月)
利用期間:2018年12月10日(月)~2019年1月10日(木)
だいたい毎年同じ日程で発売されています。
18きっぷの購入場所
18きっぷが買えるのは、一部を除くJR各駅および旅行代理店が一般的です。
ちょうどショッピングモールに行く用事があったので、モール内のJTBへ。
開店準備中でしたが、少し待って購入。
旅行代理店で購入しても全く同じきっぷです。
専用プリンターがある店舗ならどこでも購入できます。発券にはけっこう時間がかかりました。
下の4枚は説明書です。
間違ってこっちを持って行かないようにしなくては。
大事なことなのでもう一度言います。一番上の1枚。これだけが18きっぷです。
あとの4枚はただの説明書です。持って行っても乗れません。
実際に、この4枚もきっぷだと思い込み、1日分を使った後にきっぷを 「捨ててしまった」 という人がいます。
切符が5枚綴りだと勘違いしたその人は、「JR側の説明不足」として再発行を要求したのですが、駅員に「仕組みを知らないそちらの落ち度」と取り合ってもらえなかったようです。
まぁ、大きさと言い、質感と言い、きっぷだと思い込むのも分からないではないですが、チラッと見さえすれば分かったはずで・・・。
普段から説明書とかあまり見ないタイプの人だとこんなことあるかもしれませんね。
ドジな私は紛失がこわい。もちろん再発行はされません。
5回分も使うほどの時間が無いという方は、金券ショップを覗いてみてはいかがでしょう。大手であれば残数が1~4回分のものも見つかるかもしれません。回数券をバラで買うようなものですね。
利用期間の後半に差し掛かると、金券ショップに1~3回分くらい残っているものがちらほら出始めます。
利用期間の始めの方だと割高ですが、後半から2500~3000円くらいまで安くなります。
利用期間終了ギリギリだと2000円を切ることもありますが、そうそう都合よく取り扱っているとは限りません。オークションやフリマサイトで探すか、新しいものを買って残ったら買取価格が高いうちに売る方がいいかもしれません。
使う時は、改札で駅員さんにきっぷを提示します。18きっぷでは自動改札機は通れません。
その日最初の乗車駅でスタンプを押されます。旅の始まりです。その後も毎回駅員さんに見せるだけでOK。
同じ日の0時~23:59発車であれば18きっぷ1回分でOKですが、日をまたいで乗車する場合は注意してください。
乗車中に日付が変わる場合、0時を過ぎて最初に到着する駅までが有効、それ以降は別途料金がかかります。
移動計画を立てるなら、乗り換え案内サイトで発車時刻や乗車時間をチェックしておくとスムーズ。
18きっぷで乗車できる路線で調べます。
とりあえず行ってみたい場所を適当に入力して見ていたら、1回分でかなり遠くまで行けることが分かりました。
なんと、東京-小倉 (北九州) 間を移動できます。
小倉駅のひとつ手前の駅を出るのが23:58。日付が変わる前なのでセーフ。小倉駅が、先ほど説明した日付が変わったあとの最初の到着駅です。到着時刻が0時を回っていてもOKです。
東京駅から小倉駅まで普通に行けば13,220円。それが2370円で行ける、お得すぎます。
ただし所要時間19時間10分、乗車時間17時間49分、乗換12回という強行スケジュール。実際にやるのはかなりしんどそうです・・・。
食事やお手洗いのことも考えなければならないし、ひとつ乗り遅れたり乗り過ごしたらその時点でアウト。乗り換え時間1~2分でダッシュ移動なんてのも数か所あります。
慌ただしいのもヒヤヒヤする旅も苦手です。コスパの良さが18きっぷの魅力ではありますが、あまりお得さに固執しない方が、旅そのものを楽しめそうです。
18きっぷ、安い分それなりの制約があり、時間もかかりますが
早さばかりを求め、時短に価値を置いてしまいがちな日常の、あえて逆をいくことで 「非日常」 に浸れるのではないでしょうか。
流れる景色と駅弁を堪能しながらゆっくり、ゆっくり行くのもまた良し、ですね。
最後に18きっぷのキャッチコピーをひとつご紹介
>「早く着くこと」よりも大切にしたいことがある人に。(2000年夏)
風に吹かれるタンポポみたいに、ふらっと旅に出てみませんか