無意味に瓶のタワーを積み上げています。
上から黒ゴマとピーナッツのペースト (アユタヤのスーパーで購入) 、ムッカレッラ (練乳を煮詰めたキャラメル味のジャム。ムッカはイタリア語で牛) 、お母さん手作りのイチジクジャム、蜂蜜です。
朝から、どれを塗ってパンを食べようか迷っています。
パンは無くなったらその都度二コラが買いに走ってくれます。
嬉しいことに、自転車で5分くらいの距離においしいパン屋さんがあるのです。
遠くの町からも人が買いにくるので、朝一で行かないとお目当てが売り切れていることもしばしば。
紙袋の中は、お目当ての丸パン。
ここ数日売り切れ続きだったので、今日は早起きして買いに行ってくれました。
買えて良かった。
外はパリパリで中はしっとりやわらかなパン。
すごくおいしいです。
大きさが分かりづらいのですが、直径20cmちょっと。
これで2人の3日分くらいです。
どんなにおいしいパンでも、紙袋に入れているので、3日以上経つと乾燥して食感がパサついてきます。
でもビニール袋に入れると湿気てカビちゃうし、冷凍は匂いがつくからと二コラが嫌がる。
それ以降は焼き直すなどして食べる必要があります。
二コラ一人の時は、固くなったらお隣さんの鶏のエサ用に差し上げるのだそう。
フカフカしている間は、ただスライスしてそのまま。
何もつけなくても美味しいけど、冒頭の写真のどれかをつけることが多いです。
私は甘党ではないので、「今朝は甘いものって気分じゃないんだよなぁ」って日が結構あります。
そんな日はオリーブオイルとお塩またはバルサミコ酢が大活躍。
この日は暑かったので朝からアッフォガート。
一番おいしいと思ったのは、パリパリのチョコチップがトッピングされたバニラアイスにちょっとだけ冷ましたエスプレッソをかけたもの。
二コラは淹れたて熱々のエスプレッソ。
冷えたエスプレッソをかけるなんて邪道なんでしょうね。
でもこんなふうに、すぐにアイスが溶けてしまうのが残念な気がするんです。
お昼はスーパーで買ってきたトルテッリーニ。
中身はカッテージチーズだったりパンチェッタだったり、ほうれん草やそれらのコンビネーションです。
調理にあまり時間をかけたくないときは、これがベスト。
茹で時間は5~6分と短めです。
ゴルゴンゾーラチーズをこれでもか!と入れた塩気の強いソースをつくります。
これもミルクと一緒に煮詰めるだけなので簡単。
トルテッリーニを茹でている間に出来上がります。
ズボラ料理でもおいしくまとまるんだから素晴らしい。
お皿に残ったソースもパンでぬぐって食べてしまいます。
イタリアでは、どこのレストランでも必ずパンが付いてきます。
それは、ソースを楽しむためと言っても過言ではありません。
「意地汚いと思われるかも?」
なんて遠慮せず、せっかくのおいしさを残さず味わいましょう。
ちなみにこれはラヴィオリ。
こちらも中に同様のフィリングを詰めたパスタです。
生地も中身もまったく同じで、違いは形状のみ。
個人的にはラヴィオリの方がいいかな。均等に茹で上がるし、ちょっとだけ茹で時間が短いから (笑) 。
その後
まだ昼食の洗い物も終わらない内に
オープンサンド作った二コラ。
チーズまで載せちゃって。
たった今ゴルゴンゾーラたっぷりのパスタを食べたのに・・・。
「なんかちょっと足りない」
って、塩分取りすぎじゃないのかなぁ。
ゴルゴンゾーラもサラミもけっこうな塩気です。
そんなハイカロリーの昼食をとった午後は、ガーデニングショップに行くことにしました。
お料理に使うバジリコを庭に植えるためです。
唐辛子の苗はこの後ろ、一番長く日が当たるエリアに。
バジリコは朝日がよく当たる花壇に。
日光は必要だけど、あまり浴びすぎると葉が焼けてしまいます。
ピリッとしたマスタードのような風味のルッコラ。好物なのでたくさん植えます。
見知らぬ芽がたくさん。雑草とも違うし・・・・なんだろ。
調べてみたらスイカの芽でした。
この前縁側 (?) で食べたとき、種をそこらへんにプププって飛ばしたやつ。
しっかり育ってます。
しばらく放置してみることにしました。
チェリートマトも買ってみました。
育ってくれるでしょうか・・。
先日収穫したタイム。
十分に乾燥したので、茎から葉っぱの部分だけを外し、瓶に保存します。
お湯に一掴み入れるとほんのりとした苦みと豊かな香りが広がるハーブティーになります。
そんなことをしながら過ごしているとあっという間に夕方。
夕食の支度をしなくては。
ガーデニングショップに行く前に下ごしらえしていた乾燥ポルチーニ茸。
きのこの中でもポルチーニは高級品。
その分風味豊かで味も食感もいい。いいダシが出ます。
お米を量って (普段使いのグラスに一杯が目安)
ソースは先日大型スーパーで購入した冷凍シーフードミックス。
タコとイカの組み合わせ。
もちろん生を調理した方がおいしいのですが、すぐには食べ切れない量だったので冷凍にしました。
サルビアが臭みをとってくれます。
日本のお米の焚き方と違うところは、生のお米とソースを絡めたら、蓋をせず、だし汁を少しずつ加え、固さを見ながら加熱調理すること。
ポルチーニ茸から取ったダシを加えながらお米一粒一粒に吸わせていきます。
十分吸わせたら、最後に蓋をして蒸らします。
ほんの少し芯を残すくらいがおいしいです。
山と海の幸を凝縮したリゾットの完成。
イタリア産のお米は固くて加熱に強いので、水分を加えてじっくり煮込んでもお粥のようにドロドロになりにくいです。
また、東南アジアのお米のようにポロポロ崩れることもありませんので、リゾットにもってこいの品種なのです。
でも白ごはんを食べる文化はやっぱりないみたい。
日本米のように、甘味や粘りがあってそれだけでおいしいお米には、今のところ出会ったことがありません。
アメリカにいた時、日本人の多い地域のスーパーでカリフォルニア米を品種改良して日本米に近づけたという商品を見かけたことがあります。
機会があれば食べてみたいです。
ちなみにソースがなかなかおいしかったので、翌日同じソースを作り、スパゲッティでアレンジしてみました。
ペスカトーレスパゲッティですね。
思った以上にイケる。
イタリアは食材が豊富で、自炊であれば食費はそこそこ安いです。
ただガスや電気が高いので、全体的に見ると生活費はやっぱり高いと言わざるを得ない。