マレーシアから陸路で国境越え。
マレーシアのパダン ベサール (Padang Besar) 駅は、思いがけずこみ合っていました。
乗降者のほとんどはマレーシア人。彼らの目的はタイ旅行ではなく、お酒。
マレーシアはイスラム教の国であり、お酒を飲むことは宗教上禁止されています。
買うことは可能なのですが、酒税が高く庶民が気軽に買える価格ではありません。
なので、国境にある免税店でお酒を買い求めるのです。お酒の魔力ってすごいですね。
飲まない私には、わざわざ国境越えをしてまでお酒を買いに行く気持ちは理解できません。

私たちは駅を出たら国境のイミグレまで歩きます。
途中タクシー運転手などが声を掛けてきますが、歩ける距離なので無視します。

イミグレが見えてきました。歩きながら撮ったのでブレています。
到着するも色んな人があっちだこっちだと言ってくるのでウロウロしてしまいました。
最終的に通された部屋には誰もおらず。
どうやらランチタイムのよう。
一応誰かが電話で呼び出してくれましたが、それで急いで戻ってくれるようなタイ人ではありません。
特にお役所の人は、他人の時間など何とも思っていないので。

時間外のイミグレ通過は追加料金を徴収されるみたいなことが書いてありますが、よく分かりませんでした。
私たちは13時前に到着していましたが、職員が13時過ぎに来たので徴収されていません。週末だと取られるのかもしれません。
しばらくして、至ってやる気のなさそうなおばちゃんが戻って来て、無事、入国手続き完了。
タイ側に入国です。

目の前のバス停でしばし待っていましたが、逆方向に向かうソンテウしか通らなかったので、ミニバン乗り場まで歩くことに。

バン乗り場まで1,6㎞。余裕で歩ける距離です。
この青い印のところのバス停からスタートです。
地図の左にあるバスステーション現在使われていませんでした。
途中、銀行があったので、勝手に冷水を補給させてもらいました。
バン乗り場は目立たないので見落とさないように右側に注意して歩きましょう。
何度か行ったり来たりしてからバン乗り場を発見。ちょうど私たちでいっぱいになったようで、すぐに出発でした。
運が悪ければ1時間近く待つこともあります。
ここからハジャイまでは約1時間。1人50バーツです。
ハジャイのバスターミナルに到着。すぐにラノン行きのバスの出発時刻を確認。

今日のラノン行きは、21時のみ。お昼ごはんを食べたりしながら待ちます。
暇を持て余した私は、相方に荷物を任せ、周囲を散策することに。
ここが二人旅のいいところですね。一人が荷物を見ている間にもう一人が身軽に動けます。

ものすごくたくさんの車やバイクが駐車していたので、のぞいてみました。人が建物の中に吸い込まれていきます。

おお、中は大きなフードコート。しかもどれも美味しそう。

しかも安い!

タイでよく見かける寿司も、今まで見たのより小ぎれいな感じ。ひとつ5バーツ (約15円) です。

私が目をつけたのはこのソムタム。パパイヤサラダです。

種類も豊富だし、なにより素材が新鮮そう。注文したらその場でミックスしてくれます。
とりあえず、相方を呼んでこよう!

ソムタムと

ココナッツ、それからタイの寿司とパッタイがこの日の夕食となりました。
ソムタムは、見た目とは裏腹に激辛なのでご注意。

夕方早くから始まりますが、夜はライトアップされています。
フードコート内でも食べられますが、広々とした公園で食べるのも気持ちがいいですよ。

そんなこんなでバスの時間。ちょっと早めに戻ったのですが、すでに他の乗客は乗り込んでいました。

バスはけっこう汚い感じ。マレーシアとは大違いです。
しかも、乗車券の席ではなく、早い者勝ちらしく、私たちには後ろの荷物が置いてある席しかありませんでした。
タイは発展途上国ですが、田舎に行くとさらにその様相を呈しています。
早くもマレーシアが懐かしくなってしまいます。
8時間のバス移動。367バーツ。
8年前と同じ料金なのはさすがですが、予約制の長距離バスであの席はきつかった。
きたないおっさんがひしめき合うようにすぐ横の床に座っていたので荷物も心配でした。
降りるとき、相方のバックパックがおっさんの敷布団にされていて、相方激怒。
タイのバスも、田舎に行くほどクオリティが低いですね。残念です。