カシュ (Kaş) から2人のドライバーさんに拾ってもらい、カルカンという猫まっしぐらな名前の町まで移動してきました。
待ち時間含め2時間半での総移動距離約50㎞。
トルコ全土から見ると激ちょびですね。
この日の目的地はゴーストタウンとして知られるカヤキョイ(Kayaköy)という古い村。
2人目のドライバーさんに降ろしてもらう場所を間違えてしまい、けっこうなタイムロスしてしまった私たちですが、親切な人の多いトルコではそんなことすらもラッキーに思えるほどの出会いがありました。
行く予定のなかった町は早々に引き上げることにして大通りまで片道2.5リラのドルムシュ(公共のバン)でトンボ返り。
そこからヒッチハイク再開です。
バス停で子供に物珍しそうに見られながら、Fethiye行きの紙を掲げる私たち。
20分ほど経って、男性のドライバーが停まってくれました。
彼は休日を利用して国内のドライブ旅行を楽しんでいるというお医者さん。
クサントスに寄りたいんだけどいい?と言われ、ぜひにと乗せて頂きました。
クサントス
到着したクサントス。
貴重な遺跡ですが自家用車以外でのアクセスが無い場所なので私からしたら願ったり叶ったり。
この敷地内に入ると料金がかかるとのことでしたので、外から撮影。
写真は3枚しかありませんが、これでほぼ全てです。
入場料払ってまでは見なくていいよねと全員の意見が一致したのでここで終了。
わざわざここまで運転していたアーシンはちょっぴり落胆しているようでした。
トルコの遺跡群は規模が大きいものが多いので、確かに、それと比べるとやや残念な感じでした。
ガッカリするも笑顔を見せてくれたアーシン
気を取り直してカヤキョイを目指します。
カヤキョイに行くには、遠回りしてフェティエ(Fethye)という州都の街を通る必要があります。
アーシンの目的地である郊外のリゾート地、オリュデニズ(Ölüdeniz)も同様。
カヤキョイは彼の目的地とは別方向なので、フェティエで降ろしてもらうつもりだったのですが、彼の提案でオリュデニズも見てみることに。
オリュデニズのビーチは、トルコで最も美しい海と言われ、ボートトリップやマリンアクティビティが大人気。
中でも、白い入り江の海岸線と 夢のように青く美しい地中海を見渡せるパラグライダーは、訪れたらぜひとも体験したいもの。
そんな絶景を一目見せようとアーシンが連れてきてくれたのですが、観光客と路駐の車が多く、いかにもリゾート地という感じでしたので、やはり当初の予定通りカヤキョイへ行くことに。
なんとアーシンがカヤキョイまで送ってくれました。
しかも途中でスーパーに寄ってくれたので、ここで食料調達できました。
彼が拾ってくれなかったら、日暮れまでにカヤキョイに到着できてたかどうか・・・。
アーシンがお気に入りのドリンク、サルガム ユス(サルガムジュース)。
黒人参を発酵させた飲み物で、強めの酸味が特徴。
彼のアメリカ人の友人は吐いたとか、トルコ人でも苦手な人が多いとかいう話を聞くので、日本の納豆的位置づけかと。
私と連れの二コラは「ハマる味」と気に入ってしまいました。
普通の人参を比較して20~30倍もの抗酸化成分が含まれるらしく、健康に良い飲み物。ますます納豆ぽい。どっちも好きだ・・・。
彼から聞いた話ですが、トルコには医者がたくさんいて、日本みたいに激務ではないのだそう。
その代わりお給料は少ないんだとか。時間とお金、両方を得るのが難しいのはどこも同じですね。
私は貧乏ヒマだらけなので、トルコ寄りかな。
カヤキョイ
カヤキョイに入りました。狭い路地が続く小さな村。
カヤキョイは一見、廃村のようですが、小さいながらカフェやバーもあり、観光客も少しですが見かけました。
宿もあるにはあるのですが、やはりフェティエ州随一の観光地であるオリュデニズに宿泊する人がほとんど。
こちらへは車でちょっと足を運ぶか、夜のゴーストタウンツアーに参加する程度です。
ゴーストタウンの丘が見えてきました。
町というより村の方がふさわしい規模なので、ゴーストビレッジでしょうか。
日当たりが良いので不気味さはそれほどなく
ただ当然ながら、そこに住んでいる人は一人もいません。
ここでアーシンとはお別れ。彼はオリュデニズへと戻っていきました。
せっかくの休暇なら、ゴーストタウン散策よりリゾートがいいに決まっています。
一緒にオリュデニズに泊まるよう勧めてくれたのですが、リゾートより冒険派のわたしたちは、ここカヤキョイで一夜を明かします。