世界遺産になったばかりの崎津集落に行ってみた!

海の日を含む3連休初日。

ずっと海に行きたいと思っていたので、早朝出発で、まずは熊本市内から3時間近くかかる富岡海水浴場を目指します。

朝5時前に起きて、サンドイッチなどを準備し、子供を出発直前の朝6時半頃に起こして出発。

さすがに道は空いているかと思いきや、土曜なので、出勤の車もまぁまぁあります。

行きはあまり寄り道せずに天草までは向かうものの、新しくできたばかりの天草1号橋は通りすぎてしまったので、いつもの1号橋を通ります。久しぶりに通りました。熊本地震から道路も徐々に復興しているのを感じます。

子供を連れて天草の海まで行くのは初めてですが、早朝に出発することによって寝てくれるし、問題なさそうです。

片道3時間かかりましたが、到着したのは10時前ということで人もほとんどビーチにはいません。

先週の大雨の影響でたくさんの木々のゴミが流れてきているのが残念でしたが、足元までハッキリ見えるほどの透明度!天草も奥の方まで来るとさすが海が綺麗です。

妙見浦

ビーチの砂も柔らかくて気持ちがいい。

いつもチェックしている番組「7つの海を楽しもう!世界さまぁ〜リゾート」風にいえば、サラサラでいい感じの砂です。

海の水は少し奥に行くとひんやりとしていて、とてもいい感じ。

少し泳いで交互に子供を抱えます。

最初2歳は「いやー、帰るー」と言っていましたが、5分くらいすると慣れてきて様で、ピチャピチャしたり、漂っている棒を拾っては投げるなどの遊びをして楽しんでいます。

富岡海水浴場は簡単なうきわのレンタルがあるくらいで、海の家などはないですが、色々準備して来ると全然問題ないです。

ちゃんと強い波が伝わらない様な構造にしてあるので、家族づれにピッタリなビーチでした。

そこから、車で30〜40分ほど行くと、2018年6月30日に世界文化遺産に登録された長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一つである崎津集落があるので、そこまで足を伸ばします。

いつも気になりつつも、なかなか足を伸ばすことがなかった場所です。

今後はさらに観光地化が進み、人が増えるかも知れないので、この機会に行くことにしました。

苓北の美しい海岸線を眺めながら、ドライブをしていると崎津に着きます。

富岡からの途中には、これまた観光地の一つ、妙見浦があります。

妙見浦

せっかくなので、ここにも寄ってみますが、なんと岩場までは細い一本道です。

私は離合できる自信ありません。車がこないことを願いながら降りていきます。

駐車場もかなり狭く、ダイバーのミニバンやマイクロバスでいっぱい。家族づれはなく、ダイバーで占拠されています。

私もいつかはここでダイビングしてみたいです!シュノーケリングの聖地とも聞いていましたが、早朝にこないと駐車するのが難しそう。

岩場ばかりなので、専用シューズで来ることをオススメします。

妙見浦

この妙見浦から崎津集落に向かう途中には高級リゾート、五足のくつがあります。(五足の靴とは、北原白秋らの若き明星派の5人の詩人が、天草西海岸のこの道を歩き、彼らはこの旅の顛末を、「五足の靴」と題した紀行文として発表したとこに由来するようです。)

こちらではリゾートバイトも受け入れもしており、私も一度は体験したいリゾバ候補地の一つです。

さて、妙見浦から車で15分ほど進めば、いよいよ世界文化遺産の崎津集落。

実は道中に大江天主堂という崎津の教会とは異なるロマネスク様式の教会を遠目に見ることができます。

山の中で目立って見える教会の姿は厳かな美しさがありました。

崎津に着くと登録された教会のある集落は生活の場でもあるということから、徒歩2・3分のところにある漁港の駐車場を利用するように案内スタッフの方から促されます。

さきつ市場なる小さなお店があり、そこでは時期によっては名物のヒオウギ貝が食べれるようです。1月ごろに来るのがオススメとか。

世界遺産に登録されたからでしょうか案内スタッフの方なども多めに設置されているように感じました。また旅行会社のスタッフの下見なども行われています。

漁港から教会に続く道には、この地域の名物「杉ようかん」を売るお店「南風屋(ハイヤ)」があります。

杉ようかん
杉ようかん

いろんな有名人が訪れているようで壁から天井まで色紙でいっぱいです。

天草は世界サンタクロース会議も開催されているので、サンタクロースのサインもたくさんあります。

名物女将さん

古い餅つきの機械や臼があります。

熊本名物いきなり団子を模した「いきなり豚もち」。

外観は熊本名物のいきなり団子です。

角煮と甘いサツマイモがマッチしています。

南風屋の前には名産のヒオウギ貝を使ったアクセサリーなどをあつかうレインボーショップ。

お店に貼っつけてある貝は全部、天然の色です。(着色一切なし)天然でこの色合いはとても素敵。

お店を過ぎるとすぐに教会に到着します。

案内スタッフの方がここから写真を撮るといいよってオススメポイントを紹介してくれます。

確かに、ここから撮る写真はインスタ映えにもなるかも。

ゴシック様式と呼ばれる建築スタイルの崎津教会(崎津天主堂)は屋根の部分など凝っていてとても可愛い。

しかも、中に入ってみるとまたステンドグラスの色合いがどこか懐かしいでも、新鮮な感じで可愛らしいのです!写真に残せないのが残念でした。

外側からズームで撮ってみたので、こちらでその感じが伝わればいいなー。

以前にヨーロッパなど多くの教会を見学してきていますが、それらと同様にキリストの生涯を表した絵や聖人の像などが飾ってあります。

また祭壇のあたりには、同じく同様に香りを振りまくための香炉もあるようです。

教会内には大きな白いガラス球が下がっていて、よく地震の多い日本でこのまま残ってくれたと思います!

この崎津教会が大きく違っていたのは、これまでにみたことのない畳敷きであること!不思議な感じがしつつも、海外から入ってきた文化を自分たちに合わせて発展させてきた日本人らしさも感じます。

現在でもミサが行われ、通常の教会として機能しているこの崎津教会。本当に住宅が並ぶ集落のなかにあり、生活に根付いているということを感じさせています。

教会の周りのお店は少ないけれど、新しくできていた資料館やこれから新しい施設もできる予定ということで今後発展していくのかなと期待です。

でも発展してもこのこじんまりとした雰囲気は残していて欲しいな。

崎津教会だけを見るという感じではこの世界文化遺産は物足りないかもしれないかもしれませんが、今回の登録は長崎の他の教会などと一緒の登録なのでそれらと一緒に巡ってみるのもいいかと思います。

また天草の美しい海岸線や他の大江天主堂や富岡城址などと合わせてよいドライブにもなります。ここまでくると海の透明度も高いので、海水浴と合わせて楽しむのもよいでしょう。

キリスト教弾圧の悲しい歴史を目の当たりにすることにはなりますが、日本史の学習にもなりますし、実際に訪れることで事実を受け止め、そのことを考察するよい機会にもなります。

結果としてはドライブを楽しむだけではなく、歴史を学ぶことにもつながるこの世界文化遺産は素敵な場所です!

子供の成長した際の学習としても再度訪れたいと思います。